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大分弁俳句

※文中の画像は私がペイントで描いたものです。
 ご使用になりたい方は、indexからご一報ください。
また、投稿も受け付けています。ご応募ください。

大分弁俳句の世界

大分弁の俳句があってもいいじゃないかと思いついたのは、平成16年の春のことでした。
しかし私が独りでやっても広がりがありません。そこで、企画書を作りOBSラジオに持ち込みました。
それが、今、毎週水曜日AM11:00〜PM4:00中放送中の『ちょるちょるワイド・作ろうえ!大分弁俳句』
なのです。MCの松井督治さんと小野亜希子さんによるネイティブな大分弁会話の中で紹介される
リスナーの皆さんの『大分弁俳句』は、生活感、季節感にあふれ、また人生観をも感じさせる見事な句
ばかりです。そこで私も選者というエラソーな立場だけでは、かたじけないと思い、その週の優秀句に
イラストをつけ「大分弁俳画ポストカード」として、作者に進呈させていただいています。
また、OBSテレビの『かぼすタイム』の『使おうえ!大分弁』のコーナー内でも『大分弁俳句』を紹介
させていただいてます。ここでは、その一部を紹介します。


(33)『麦踏』


mugifumi
(※「つられち」=「つられて」)
●共通語訳=『マラソンに つられて麦踏 速くなる』
■解説=ラジオで別大マラソンを聴きながらの麦踏作業です。 豊後大野市の佐藤さんの素朴で味わいのある句です。

(32)『かき氷』


kakigoori
(※「にしにし」=「頭痛のたとえ」)
●共通語訳=『かき氷 頭づきづき 歯も痛い』
■解説=だったら、食わなきゃいいのに、暑いとつい、食べたくなる困ったおばさんです。

(31)『キャンドル』


kyandoru
(※「蒸しち」=「蒸し蒸しして」)
●共通語訳=『キャンドルに おじさん蒸して 外に出る』
■解説=キャンドルナイト、ロウソクの灯りはいいんだけど、デブなおいさんには暑くて…

(30)『夏みかん』


natumikan
(※「〜しち」=「〜して」)
●共通語訳=『おばさんが しかめっ面して 夏みかん』
■解説=さっきまで笑いよったおばさんのしかめっ面です。おいさんではダメです。

(29)『粽』


chima
(※「飲んじ」=「飲んで」)
●共通語訳=『初節句 おじさん飲んで 食う粽』
■解説=この場合のおいさんは、孫の粽を横取りする旦那のことでしょう。

(28)『姥桜』


uba
(※「うったちゃ」=「私たちは」)
●共通語訳=『花見だと 見る私らは 姥桜』
■解説=おばさんどおの、この開き直りには文句のつけようがありませんです。

(27)『福寿草』


fukujyu
(※「そんくれ」=「それくらい・ほど」)
●共通語訳=『福寿草 私もそれほど かわいがれ』
■解説=旦那が、福寿草ばかりかわいがって、相手にしてもらえない奥さんの気持ちですな。

(26)『バレンタイン』


baren
(※「おいさん」=この場合は「うちの親父・亭主」)
●共通語訳=『父ちゃんに 高級なのよと 渡すチョコ』
■解説=奥さんが、旦那にチョコを渡す気持と、貰った時の複雑さがこの句の味ですな。

(25)『別大マラソン』


betudai
(※「はえ〜」=「早い」、「跳ぶ」=「走る」)
●共通語訳=『豊後路に ひと足早い 春走る 』
■解説=これも↓の猫に続いてBENさんの作品。大分らしい季節感が沸きあがってくる秀作です。

(24)『欠伸猫』


akubi
(※「うつさるん」=「うつされる」)
●共通語訳=『春間近 猫に欠伸を うつされる』
■解説=暖冬の、うららかな陽気の縁側で、猫の欠伸をみていたら、つるっとしますな。

(23)『ウグイス』


uguisu
(※「なんぼな?」=「いくらですか?」(値段がいかほどか尋ねる言葉です)
●共通語訳=『鶯に いくらかと聞く 野暮な友』
■解説=鶯の鳴く声までもが、価格ではかられるという、野暮な時代になったもんですな。

(22)『ムササビ』


musasabi
(※「どげえかえ」=「どうですか」(相手に様子状況を尋ねる言葉です)
●共通語訳=『どうですか 今夜ムササビ 飛びますか』
■解説=ムササビは県内各地の森や林に居るそうですが、ワタシはまだ見てません。

(21)『クサヤ焼き』


kusaya3
(※「逃ぐる」=「逃げる」(大分弁は古風な言い方が残っています。)
●共通語訳=『クサヤ焼き 逃げるおじさん 食うおばさん』
■解説=新島の青ムロアジのクサヤを七輪で焼きました。おいさんの方が臆病でした。

S『暑ちい夏』


inu
(※「暑ちい」=「暑い」(まあ、共通語でも「あちい」と言いますが)
●共通語訳=『暑い夏、穴に入って 涼む犬』
■解説=ライオンも、穴を掘って涼むそうです。野生の知恵が犬にもあるんですね。

R『よのもん』


yonomon
(※「よのもん」=「妖怪」(「あの世の者」の略かも知れません)
●共通語訳=『妖怪が、いきなり出そうだ 梅雨の月』
■解説=なんで自転車を押しているのかと言うと、一杯飲んだからです…。

Q『筆竜胆(ふでりんどう)』


rindou
(※「せがわれ」=「からかわれ」「ちょっかいをだされ」)
●共通語訳=『筆竜胆 風に誘われ 俳画かく』
■解説=平八郎っぽいタッチにしてみたかったのですが…。

P『とぼけちょる親父』


oyaji
(※「ちょる」=「ている」これも大分弁らしい語尾です)
●共通語訳=『チョコ渡せば なぜかとぼけて いる親父』
■解説=親父の精一杯の喜びの表情を描きたかったのですが…。

Q『風邪の神』


kaze
(※「ちょる」=「〜している」(助)to be doingです)
●共通語訳=『鼻先に しがみ付いている 風邪の神』
■解説=「風邪の神」は、きっと小鼻にぶら下がっているのだと思いました。

P『散るを見ち』


ochiba
(※「ち」=「て」大分弁に多い語尾です)
●共通語訳=『頬杖を ついて落葉の 散るを見て』
■解説=頬杖をついて似合うのは、美人です。美人を描きたかったのです。

O『頭摘む』


bunka
(※「頭摘む」=「散髪をする」have a haircut の意味です)
●共通語訳=『おじさんが 散髪をする 文化の日』
■解説=文化の日に、おいさんはなにをするのかと考えましたが、
やっぱり、散髪が一番おいさんらしいと納得した句です。(BENさん作)

N『よそんシ』


tuki
(※「よそんシ」=「よその人=他人」other people の意味です)
●共通語訳=『人様の 横笛盗んで 後の月』
■解説=元句は、「笛の音盗んで」だったのですが、どうも横笛っぽかったので。

N『よこい』


kappa
(※「よこい」=「休み」holiday / rest の意味です)
●共通語訳=『河童の子 プールの縁で ひとよこい』
■解説=よく泳ぐこどもは河童と呼ばれていましたが、きついとよこいます。

M『いっすんずり』


ajisai
(※「いっすんずり」=「ちょっとずつ前進する」at a snail's pace の意味です)
●共通語訳=『紫陽花に ゆっくり進む 蝸牛』
■解説=「(別大国道が)渋滞しています」より「いっすんずりです」の方がよくわかります。

L『せんすな』


namazu
(※「せんすな」=「しないでください」Please do notの意味です)
●共通語訳=『川に入れば 無理しないでと 鯰出て』
■解説=いい歳をしたおいさんが川に入ったら、鯰が出てきてこんにちわです。

K『さっちもっち』


syacchi
(※「さっちもっち」=「無理やり」「わざわざ」by forceの意味です)
●共通語訳=『山若葉 わざわざ歌う ホトトギス』
■解説=ホトトギスは自分の卵をウグイスの巣などに産みつけるそうです。困った鳥です。

J『こき』


koki
(※「こき」=「ここ」hereの意味です)
●共通語訳=『ここおいで 山路誘う 道標』
■解説=ハンミョウ(道標)は、本当に道を教えているんでしょうか?模様の自慢でしょうか?

I『きち』


mamegohan
(※「来ち」=「来て」comeの意味です)
●共通語訳=『春が来て あなたの好きな 豆ごはん』
■解説=昔、ばあちゃんがこんなことを言ってました。死んだじいちゃんに言ってたんでしょう。

H『がな』


gana
(※「がな」=「分。だけ。ほど」worthの意味です)
●共通語訳=『休み取り 来るほどあった 里桜』
■解説=どこの桜もきれいですが、故郷の桜が一番です。私の故郷は臼杵市です。

G『おりよ』


oriyo
(※「おりよ」=「居なさい」stay thereの意味です)
●共通語訳=『花冷えで 桜もまだだ 家に居ろ』
■解説=お花見は桜を愛でるよりも、お酒を飲みたいがためにそわそわしますな。

F『えろかろー』


erokaro
(※「えろかろー」=「偉いだろう」impressiveの意味です)
●共通語訳=『偉いだろう 木蓮見ていて 遅刻する』
■解説=遅刻の理由が、近所の木蓮があまりにも綺麗だったから。とは、偉過ぎます!

E『いらんこつ』


irankotu
(※「いらんこつ」=「余計なこと」unnecessaryの意味です)
●共通語訳=『余計かな 一人静に 道を聞く』
■解説=一人静かにしたい時に、話しかけるのが、おいさんです。

D『ろーきねえ』


rokine
(※「ろーきねえ」=「ろくでもない」「つまらない」uselessの意味の形容詞です)
●共通語訳=『つまらない 夢ばかり見て 春火鉢』
■解説=おいさんになっても、春はもやもやするわけです。

C『あじろしい』


ajirosii
(※「あじろしい」=「立派な」excellentの意味の副詞です)
●共通語訳=『ご立派な 歌思い立ち つくしんぼう』
■解説=いい句が出来たと一人合点しても、所詮、つくしんぼうなのです。

B『わっきゃねえ』


wakkyane
(※「わっきゃねえ」=「いとも簡単」very easyの意味の副詞です)
●共通語訳=『簡単だ ジャンケンするか しおまねき』
■解説=昔、遠浅の砂浜でよく見かけました。

A『ゆるっと』


yurutto
(※「ゆるっと」=「ゆっくり」slowlyの意味の副詞です)
●共通語訳=『忘年会 ゆっくり出たら あれ着たの』
■解説=大分時間は、ゆっくりしているんですが、宴会だと違うようです。

@『めくはんたま』


mekuhantama
(※「めくはんたま」=「もう少し」a little moreの意味で蒲江地方の方言です)
●共通語訳=『ふぐ刺しを もう少しで 仲直り』
■解説=産地、大分県でも、ふぐは高価です。刺身がもう少しになると、仲良くなりがちです。

<続く>




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